男性育休取得にあたって越えねばならないハードル
そうだ、男性育休を取ってみよう!!
そう思った後、実際にアクションに起こす前には越えねばならないハードルが3つあります。現実問題としてこの課題に対してどう向き合い、解決して行動に移せるかがカギになります。
結論を申し上げると、自分の人生にとって大事なことは何かを見極めて、最後はなるようになる!とポジティブに行動してみることをお勧めしますが、私自身もこの点については悩んだりもしたため、私の個人的な経験も踏まえてお伝えします。
①周りにどう思われるのか?
ひとつは1年間育休取ると伝えたときの周りの反応です。空気を読みすぎる典型的な日本人である私は非常にそれを考えました。当然、私が1年抜けると言ったときに、物理的には自分の業務を誰かが代わりに行う必要があります。また、仮に代われるとしても、引き継ぎのために一人で抱えている業務も多かったので、どうスムーズに引き継いでやってもらえるかも悩みの種として大きく、自分でやっていた方が楽だなと思ってしまう心境でした。加えて、上司は一回り上での昔ながら価値観を持っている方でどう思われるのかというのが非常に気になりました。他方、私の友人は日々仕事で切磋琢磨してモーレツに働く人間も多く、「本当にそれは自分のキャリアとしてベストなの?」と問われそうでなりませんでした。この心理的なハードルが当初は一番大きかったです。
最終的には、自分の人生や価値観は自分が責任を持って選び取り、そのために必要な行動はやり抜くべしと言い聞かせて解決しました。普段は空気を読むことは大事ではありますが、大事な局面ではあえて空気を読まない勇気を持つということもこの時に改めて心に決めたことでもあります。意外と決めてしまって行動に起こせば杞憂であったことも多かったなと振り返ると思ったりもします。
②戻ってきたときに職場に居場所がないのでは?
周りにどう思われるかについて克服したあと、心配になったのは、職場復帰した後に居場所があるか?ということでした。1年間という長い期間を育児に費やすことになるので、職場では当然自分の仕事は他の人が代替しますし、自分の仕事上のスキルもビジネス感覚も落ちていくと思われます。そうなると、職場に1年後に戻ったと時に、自分の居場所が本当にあるのかということが頭をもたげます。特に、会社で昇進という視点でも考えたときには、マイナス以外の何物でないのも事実です。ある意味で職場は家庭に次ぐ居場所であり、そこに居場所がなくなるとなるとなんだかそこまでリスクを負って育休を取るべきかなぁという心配がありました。この点についても悩みましたが、最終的には最後自分が死ぬ時にどんな人間で誰が傍にいて欲しいか?と考えたときに、職場の肩書や名誉よりも家族と仲の良い人に見守られたいなと思いました。そうだとすると、優先すべきは会社の居場所よりは家族のサポートが勝る、特に家族が必要としている時に必要な支援をする方が人生全体を通して大事だと感じこのハードルを克服しました。
③お金は大丈夫だろうか?
最後に来た悩みは現実的な金銭面です。1年間育休を取得するとどうしても金銭的には厳しい状況に陥ります。もちろん、国の保証制度としてある程度の支援はあるのですが、それでも働いている時と比べるとなかなか資金繰りも見直さないといけません。また、将来的に子供にかかる費用を思うと出来る限り稼いでおかないとという頭がよぎり、これが最後のハードルとして出て来ました。これについては、逆転の発想で、将来的に自分が病気をしたりして資金繰りが厳しくなった時にも耐えられる訓練だと捉えました。現状あるお金でどうやりくりを工夫できるか?最低どのくらいで日々をやりくりできるかを試す中で、将来リストラや会社の状況が危うくなった時にも対応できる柔軟性をもつ機会とすることに決め、出来る限り前向きに捉えて、この不安ハードルもクリアしました。
まとめ
ということで、男性育休制度を実際に長期に取得するに際しては色々と悩みが付きませんが、自分の人生にとって大事なことは何かを見極めて、最後はなるようになる!とポジティブに行動してみることをお勧めしますが、私自身もこの点については悩んだりもしたため、私の個人的な経験も踏まえてお伝えします。
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