キャリアコンサルタントの資格を検討する際に気を付けるべき3つのこと

キャリア

こんばんは、かつおです。
キャリアコンサルタントが国家資格となって資格取得の検討をされている方もいらっしゃると思います。私もこの資格を取ることを決めた一人ですが、周りの仲間にこんなはずじゃなかった!という方も多くいらっしゃるので、本日は資格スクールに申し込む前に気を付けるべき3つのことをお伝えします。

所謂、コンサルタントではない

コンサルタントというと皆さんどういうイメージされますか?
所謂マッキンゼーやボストンコンサルティングのような戦略コンサルティング会社のように、クライアントの経営課題やお困りごとに対して、企業サイドが考えていなかったような的確な課題解決を提案していくようなイメージを持たれる方もいると思います。
そんなイメージを持っていると、キャリアコンサルタントも同様にクライアントの仕事キャリア上で困っていることに対して的確なアドバイスや解決策を提示して解決に導いていくことを想起しますよね。
私も当初そんなイメージを持っていて、周りも早々という感じなのですが、これ実は全然違うんです。
キャリアコンサルタントは自らでクライアントの解決をしないんです!
え??じゃあ、誰がするの?と思いますよね。
これはクライアント自身になります。
クライアント自身が自身の経験を再現していく中で、自分の考えやありたいを見出し、方向性を見出していくんです。キャリアコンサルタントは、そのクライアントに寄り添ってともにクライアントの経験の再現と自身のありたいを一緒に観ていくようなイメージです。
もちろんクライアントがきちんと経験を再現し、意味を見出すことに寄り添い、問いかけはしていきますが、クライアントが自ら解決に導いていきます。
なので、キャリアコンサルタントが解決策を打ち出すのではないのです。
ここはキャリアコンサルタントのイメージギャップが一番生じるところですので、何十万円もするスクールにお金を投ずる前にこの点はしっかりと認識をしておいた方が良いです。

資格だけで飯を食べることは簡単ではない

現実問題として、このキャリアコンサルタントだけの資格で生計を立てることは簡単ではありません。スクールに通われている方々を見ても、企業人事や人材業界で働く方、今の仕事キャリアに迷われている方等、基本的にはこの資格だけというよりも現業や自身のキャリア知見を高めるためという動機で来ている方が多くおり、そもそもこの資格だけで生計を立てていこうということを考えている人は多くありません。
また、この資格を基軸に仕事をされている方も、大学や行政など割と狭い世界のようで、悪い口コミや評判が立ってしまうと仕事を得ることも難しくなるようです。
もちろん、その道を究めていくことによっての社会意義や社会貢献にはつながる尊い仕事でありますが、良い評判が得られるように日々研鑽を続けていくことや資格+αの力を高めていくことは求められることは肝に銘じておくことかなと思います。

自分に向き合う必要がある

最後に自分自身にも深く向き合う必要があります。キャリアコンサルタントは相手に寄り添うということは、別に自分自身に向き合う必要なんてないのではと思われるかもしれません。
しかし、本当に相手に寄り添うには、自分のあるべきや価値観や考え方という枠をすべて横において、相手の世界に入る必要があります。ただ、自分自身のあるべきや価値観、考え方など自分の枠を知らないとそもそも自分の枠を横に置くことが出来ません。
例えば、人は常にポジティブであるべきという考え方を無自覚に思っていると、ネガティブなクライアントが来た時に、なぜそんなにネガティブなんですか、ポジティブになりましょうと自分の枠で話してしまって、完全にクライアントの信頼は閉ざされてしまいます。
なので、キャリアコンサルタントは自分自身も内省をし続け、時に自分の見たくない側面にも対峙しながら自分と向き合う必要が出て来ますので、自分に向き合う覚悟は事前に持っておく必要があります。

注意点を考えてもキャリアコンサルタントを取る意義とは

値段も高いのに上記3点を考えたら、こんな資格とる資格あるのと思われるかもしれません。
ただ、私自身はこの資格は非常に意味があると思っています。
それは、圧倒的に自分自身を知り、ありたいキャリアを見出すヒントになるからです。
私が印象的だったのは、周りの仲間から「この考えをもっと若いときに知りたかった」という声をよく聞きます。社会人として長らく働いてきた諸先輩方でも自分自身に対して向き合う機会はなかったと言っています。
人生100年時代と言われる昨今、長ーいキャリアを築くうえで土台になるのは、自分自身がどんな価値観を抱いていてどうありたいかだと思うのです。もちろんがむしゃらに働く期間も大事ですが、自分に向き合うことで長い人生の航路のコンパスを得られるような機会はなかなかないという意味で、キャリアコンサルタントの勉強は非常に稀有な機会です。また、その内省力を高めて、キャリアコンサルタントの力を培うことで、自分だけでなく他の方のキャリアの支援もできるということはとても素晴らしい機会にもなるという一石二鳥の資格であるということは最後に付け加えておきたいと思います。
それでは。

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